芭蕉林通信(ブログ)

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2025年12月08日 昔の料亭では

 老舗料亭が一軒一軒減っていくのを残念な気持ちで見てきた。熊本においては、官官接待への批判、活断層による大地震、新型コロナ騒動などの逆風を受け料亭での接待文化は急減した。私の祖父や父の代ではいまだ料亭での接待が多かった。なぜならば、今日のようにゴルフやカラオケなどない時代で、仕事が終わればすぐ近くの料亭に集合したようだ。だから仕事場兼自宅から100m以内には5~6軒は営業していたと思う。

 したがって、祖父は日頃から謡や仕舞を学び、料亭で仕舞を舞っている時に突然脳卒中に襲われその後寝たきりになったぐらいである。父は海軍中尉だっただけに遊びはぎこちなかったが、周りには芸達者が多くいて、私もぎりぎり「徴兵検査」や「つづり方教室」という素人とは思えないお座敷芸に抱腹絶倒した思い出がある。ちなみに、それらを記録して残したいと申し出て拒否されたことがある。きっと内容が恥ずかしかったのだろう。

 料亭でのもう一つの遊びは、手に入れた書画骨董を持ち寄り、仲間と鑑賞し合うというものがある。私も料亭を使う時は、顔ぶれを想像して何らかの物を持ち込み鑑賞してもらうように心がけている。今月の宴では、青不動の大津絵(表装が紙でぼろぼろだが)を床の間に掛け、山仕事をする人の手作りのキジ車(人吉の土産物)を組み合わせた。安価なものだが、オリジナルな空間演出ができたのは良かったと思っている。

2025年11月25日 目からうろこの本2冊

 読書の秋だからという訳ではないが、たまたま手にした本が目からうろこ級の名著だった。もっとも時事に関する本であるから、古典として数十年読み継がれるというものではない。それでも、今日の世界を見る目を大きく開いてくれたのである。

 まず1冊目は、元中国大使の垂(たるみ)秀夫氏の「日中外交秘録」。外務省のチャイナスクール(語学を学んだ中国外交の専門家)の一員として活躍された同氏は、日中外交の裏表を余すことなく披露していく。この日本が政治家・公務員の志や見識、決断力にいかに依存しているかが分かる。日本は主権(あるかどうか曖昧だが)を守るためにも、特定の国(どことは言わないが)への過度の依存を続けるべきではあるまい。

 2冊目は、フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド氏の「西洋の敗北」。ソ連の崩壊やイギリスのEU離脱を予想したことで有名な同氏は、この本でアメリカやイギリス、フランスの国力の著しい低下を指摘している。その背景には、新自由主義とグローバリゼーションがあるのだが、もっと重要なのは家族の崩壊・宗教の衰退・拡大する貧富の格差にあるようだ。果たして日本は?という問いかけにどう答えるのか、新しい高市政権の政策から目を離せない。

2025年11月06日 石破前総理がブログを読んでくれていた

 一昨日の4日、食品産業功労賞の贈呈式に出席するために久しぶりに上京した。受賞自体突然のことであり、熊本で冬眠の準備をしていたらいきなりたたき起こされた感がしていた。審査員代表からこの賞は候補者86名いる中から16名が選考されたとの報告を聞き、さらには他の立派な受賞者の顔ぶれを見るにつけ身に余る光栄だと思った。

 贈呈式は食品業界の重鎮が列席する中厳かに執り行われた。その後は懇親会に移行したのだが、そこでは懐かしい人たちと旧交を温めたり、高校の一年後輩の農林水産省の元幹部と話ができるなど貴重な時間を過ごすことができた。その時、サプライズが起こった。

 国会が終わり駆け付けて挨拶されたのが石破前総理だ。そして突然、「熊本の方がローカルに徹すればグローバルになると意味深いことを言われていた。」とおっしゃったのだ。一瞬のけぞるようにびっくりした。あとで石破前総理にご挨拶に行ったらば、あれはどういう意味かと質問されてしどろもどろに説明したものの、ああ緊張した。前総理の母上は玉名出身だそうで、それがきっかけでブログを読まれたとも考えられないし、これは謎だと思った。ただ一流の政治家は類まれな努力家であるという事実を実感できたのは望外の幸せだった。

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