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1950年生まれだから「戦争を知らない子供」として過ごしてきた。従って亡父のように18歳で海軍軍人になり、若くして理不尽な戦争に駆り出され生死を共にしたという経験はない。私の場合、極限状態と言っても平和時でのことである。しかしそれでもパワ・ハラなどと非難されることのない時代のことではある。 銀行の産業調査部という部署で働いていた時、急遽上司が東京都庁で講演することになった。都の財政逼迫を受けて、改善策を示す講演資料を短期間で作るよう命じられた。その結果、締め切りに間に合わせるために二日間徹夜作業を強いられた。社宅に戻り資料作成をしていると、妻と幼子が寝ている姿に引き込まれそうな気分になったことを今でも思い出す。 その経験のおかげか半世紀近くたった今でも、好きな時間に寝られることに無上の幸せを感じている。ただ眠れるだけでありがたいのである。今朝の新聞には、日本人の幸福感は世界的にみても低いというハーバード大学の調査結果が掲載されていた。もし極限状態を知った日本人の多く回答したならば、幸福感を感じる人の割合はもっと増えただろうと思う。(九州国立博物館のはにわ展には国宝の武人像が)
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先週のこと、何気なく窓から井芹川の向こう岸を眺めていたら、一匹の中型の鳥が来てアンテナにとまっているではないか。初めて見る鳥なので急いで野鳥図鑑で調べたら、ミサゴという鷹の一種だと分かった。ミサゴは別名川の狩人と呼ばれるので、井芹川で狩りをしようと飛来したのだろう。そしていつの間にか飛び去った。 最近はNHKのBS時代劇「あきない世傳(せいでん) 金と銀2」を楽しみに観ている。主人公幸(さち)を演じるのは、大河ドラマ「べらぼう」で吉原の花魁・瀬川を演じた女優小芝風花。今をときめく美人女優が苦難を乗り切る話だけに、観る方としても幸に肩入れしたくなり力が入る。 今回は幸が江戸に店を出すにあたって、元番頭の治兵衛(舘ひろしの演技にも味がある)がアドバイスする場面があった。それは「ミサゴの目と蟻の目を持ちなされ」と言う場面だ。へえ、あのミサゴがここで出てきたかと感心した。ミサゴを先に調べていただけに、すぐさま話に入って行けて嬉しかった。治兵衛の言葉は今風に言えば、ビジネスには大局観と現場感覚が重要だと言うことだろう。商いの道にはいつも変わらない大事なことがあると改めて感じた。
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古代ギリシャにあったというデルフォイの神殿の遺跡には未だ行ったことはないが、かれこれ30年ほど前のこと、デルフォイの神殿を模したテーマ型レストランを開店したいと夢想したことがある。適当な場所が見つからず断念したが、その後に開店したのが写真のビアレストラン「五山」だった。本題からそれるので詳細は省くが、デルフォイのアポロン神殿に刻まれている格言の一つがかの有名な「汝自身を知れ」である。 自分の顔を自分では見ることはできない、鏡に映った顔も左右が逆だという話があるが、姿形にしても立ち居振る舞いにしても、自分を自分で知ることは難しい。日頃はそのことに気づかずに、自分なりに良かれと思って発言したり、行動したりしているに過ぎない。もっともそのことに自分で気づけば恥ずかしくなってかえって緊張するだけだ。だからかも知れないが、私の場合は映像に映った自分自身を見ることは耐えられない。 その点面白いのはスポーツする時に、自分のプレイ振りを動画で撮ってそれを自ら見ることだ。頭で描いてプレイしている姿と動画の中の現実の違いに驚かされる。そして改善点が手に取るように分かるのである。そういえば、大谷翔平選手はいつも自分のデータを確認しながら技術の向上を目指している。よって凡人の私も、恥ずかしがらずにもっと自分自身と対峙しなければならないと思う。
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