芭蕉林通信(ブログ)

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2024年12月10日 たわいない与太話

 本日の与太話は「若い時は元気があって金がない」 が、「歳を取ると金はあるけど元気がない」といった話である。人生はよくできているなあと思う。もし若い時に金があれば情熱に任せていろんなことに興味を持ち突っ走るだろう。分別が備わっていれば大したことにはならないが、一歩間違えれば人生を台無しにする可能性すらある。

 一方私の場合は、古希を過ぎたあたりから高血圧、腰痛などの症状が出るようになり、好きなことすら億劫になった。かかりつけの医者に行く回数は増える一方で、今年はインフルエンザに加え帯状疱疹の予防注射もうってもらった。さらに10月にレゴの大作(タイタニック号)を完成させたのは良かったが、根を詰めた結果その後長期の腰痛に悩むことになった。

 整体、カイロプラクティック、オイルマッサージ、鎮痛剤などを駆使して今は95%程度まで回復しほっと一息ついた。つまり「歳をとって多少の金はあるものの十分に元気が出ない」状態になってしまったのである。(写真は近所にある島田美術館の紅葉)

2024年11月29日 中国人研修生の日本の印象

 中国の提携先である食品メーカーから5人の研修生が二班に別れて来日した。研修生と言っても中国の工場では各部門の責任者的立場の女性らで、仕事に慣れたベテランと言っても良い。果たして弊社のような小さな食品メーカーで研修を引き受けてお役に立てるか心配した。

 ただ5人とも海外に出るのは初めてだそうで、研修の名前を借りたお疲れ様的な意味があったのかも知れない。それにしても応分の費用がかかるはずだし、もし家庭を持つ弊社の女性社員に3週間、中国で研修しないかと相談してもおおかた尻込みするだろうと思った。

 第二班3人のお別れ会は、思い出に残ることを期待してフランス料理店にした。食事中日本の印象を尋ねた。3人が異口同音に言ったのは、町が綺麗、人が礼儀正しい、皆が穏やかとの返事だった。日頃気づかない点を指摘してもらい、改めて日本らしさ、その守るべき良さを教えてもらったように感じた。

2024年11月25日 追悼 谷川俊太郎さん

 詩人の谷川俊太郎さんが92歳で亡くなった。残念ながら講演会などで直接お話を聞く機会はなかったが、一ファンとしては少なからず縁があったと感じている。まずは谷川さんのお父さんが谷川徹三という哲学者で古美術品の蒐集家でもあり、そのコレクションの本が私の本棚に飾ってある。恥ずかしながら哲学の本はない。

 訃報を聞いて改めて周囲を眺めると、谷川俊太郎さんにどっぷり浸かっていることがわかった。「好きノート」は自分自身で書き込むという面白いタイプの本で、谷川さんの言葉に誘導されるまま一番好きな俳優は誰だ、映画は何だなどと書き込んでいる。また、谷川さんが翻訳した漫画「ピーナッツ」は全巻10巻中、今日現在6巻目を読書中というわけである。(ひそかにこれは名訳と思っている)

 先週の日経新聞には詩人の高橋睦夫さんが追悼文を寄せていた。「鳥羽」という詩に「本当のことを言おうか 詩人のふりをしてるが 私は詩人ではない」という一節を紹介して、その人となりを解説していた。さっそく本棚から「旅」という詩集を見つけ「鳥羽」の全文を鑑賞した。俗っぽい私はこの詩集を持っていたと自己満足に浸ったのである。すみません、これでは追悼文になりませんね。(写真は2年前、熊本市現代美術館で開催された谷川俊太郎展の一コマ)

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