芭蕉林通信(ブログ)

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2020年07月08日 人間ドックの認知症検査

 今年の人間ドックは当初の予定より二ヶ月遅らせることにした。当初は4月の予定だったが、コロナによる緊急事態宣言が出たばかりであり院内感染のリスクを避けたのである。とはいえ、経過観察中の病気もあるのでいつまでも引き延ばすわけにはいかない。妥協の結果、6月末のドック入りとなった。

 楽しみ且つ不安だったのは2年ほど前から始まった認知症の検査である。1年目はある短文を読まされて、そこに出てくるおばあさんにまつわる質問に答えるものであった。2年目は、花、魚、木、国から一つを選び、3分間以内にいくつ名前を言えるかであった。この時は「花」を選び27種類ほど言ったと思う。我が家の庭の四季を想像し一つ一つを思い出して言った。あとで反省したのは、もし国だったならば40近くは言えたはずだったのにということである。

 果たして今年は、10の脈絡ない単語を繰り返し覚えさせられた後に、他の話題をした10分後に、10の単語を覚えているだけ言いいなさいという検査だった。10の単語とは、ジャズ・バス・ふた・暗がり・持ち主・客・きそ(基礎、起訴?)・天候・平和・批評である。10の単語を覚えるにあたっては瞬時に物語を創った。「ジャズというマティスの画集、ジャズにはコントラバスが参加、画集を暖炉のふたに使い、暗がりをふさぐ、ジャズのライブハウスには持ち主がいて、客が来ている、客は批評家でもある、バンドの基礎はちゃんとできている、外の天候は素晴らしく、平和そのものである。」という具合で、無事に10の単語を言えたのはラッキーだった。しかし、後で送られてきた健康診断書を見て、血液年齢が73歳という記述には打ちのめされた。

2020年06月25日 家事見習い

 コロナ騒動の落とし子の一つは、日頃会社人間と化していた男性連が家事に関心を示し始めたことではないだろうか。テレワークにより家にいる時間が増えると家事が身近なものとなる。昔のことだが、ある調査機関が家事の費用を算出したことがあった。それは会社勤務の給与の半分ぐらいだったと記憶している。最近、惣菜や弁当などの「主婦いらず」カテゴリーが発達しているので、少しは家事が軽減され費用は減額しているかもしれない。

 私の場合は、家事をする中にいろいろと創意工夫することがあった。道路に落ちた花や葉っぱの履き方は箒次第で効率が違うし、美味しい湧き水の出る所を発見したりもした。湧き水で淹れたコーヒーを飲めば、水汲みの苦労は一瞬にして吹っ飛ぶ。ましてや湧き水の飲み比べまでできたりすると、「水の国」熊本に住んでいて良かったと心から思えてくる。たまにする風呂の掃除は運動不足の解消と思えば付加価値が付いてくる。

 自画自賛の工夫の一つは天井の切れた電球を替える方法である。従来は大きな脚立を倉庫から持ち出して電球替えしていたが、手間隙がかかる上に重いし危なくて仕方がなかった。そこで、3mほどの長さがあるダンボール紙の筒の先にガムテープを貼り、そこに電球を貼り付け、さらに落下防止のためのジョウゴをつけて見事電球替えに成功した。名付けて「天井電球ハメハズシ機」。第二は猫の通路封じである。野良猫が庭に入らぬように、ブロック塀の上にプラスチックのバケツを置き通路を遮断した。バケツの丸くて細い縁ならば猫も足を乗せられまいと推測したのである。ただしバケツをそのままにしていたのでは雨水が溜まるので、バケツの底には穴を開け水が溜まらないように工作した。これで憎き猫も降参だろうと思ってふと庭に目をやると、そのバケツの横をうまくすり抜ける一匹の黒猫。愕然としつつも、さあ知恵の勝負は第二段階に入ったと覚悟した。

2020年06月24日 ギャンブル依存症

 カジノを誘致するのしないので大騒ぎしていた日本だが、コロナ騒動であっという間に忘れられた感がある。その際問題になったのがカジノはギャンブル依存症の人を増やし家庭崩壊を招くではないかという懸念であった。確かに過去には、芸能人が海外のカジノで借金を作ったとか、大会社の御曹司社長がラズベガズで会社の金数十億円を流用して大損したなどの事件が話題を集め、なんとなくカジノ=悪のイメージができた。

 一方、私のギャンブル体験は乏しい。まず、新入社員歓迎会で目隠しした味当てクイズに参加した時のこと。牛乳を水で薄めた飲み物をウィスキーの水割りと間違って笑われたのが運のつき。東京に異動した先では、10の予想クイズを部員同士で争った。巨人軍に入団した原辰徳は一軍のサードに定着するか・為替レートは年末いくらになるかなどの予想をことごとくはずした。ある時には有志に誘われ馬券2千円買ったら、たまたま1万円超の配当を得た。自分に才能ありと思い込み、次に参加したらもろくもハズレ。早々の店じまいとなった。パチンコは試しに2千円分の玉を買いゲームを始めたところ、1個の玉も穴に入らないのに呆れてすぐに断念。

 他には、麻雀、花札、チンチロリンなどの経験があるものの結局好きにはなれなかった。株式投資はバブル時代の財テクの凄まじさを見て、上限2千万円と決め投資したが、約1年で半分を損したので中止。かくして、私にはギャンブルは絶対肌に合わないという考えが刷り込まれてしまった。そういえば、亡き父は「会社経営ぐらいギャンブル性のあるものは他にない」と言っていた。だからと言うわけではないが、経営というギャンブルだけは依存症気味に今でも続けている。

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