2017年06月05日 眼横鼻直(がんのうびちょく)
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事実無根とのやりとりは、獣医学部新設の認可問題で、政権と元官僚の間で惹起した。首相の天の声があったかどうかが争点である。個人的な非難合戦になって泥試合の状態だが、国際情勢が不穏なだけに、つまらぬ問題はいい加減に収束してもらいたいものだ。 中国に留学して禅を学んだ道元は、日本に帰国するにあたって、中国で学んだことはつまるところ「眼横鼻直」であると言ったそうだ。熊本の産んだ禅僧・沢木興道さんの本にそう書いてあった。眼は横についており、鼻はタテに長いとは明らかなことである。その明らかなことが、欲に目が眩んだ凡人にはわからないということかと思う。あるがままをあるがままに受け止める。そこには事実無根というものは、ないと思うのだが。 |
2017年05月29日 太郎とひろし
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一方、飲食レストランでは「太郎が出た」と言ったりするらしい。一瞬、酔っぱらいのことかと想像したら、実はゴキブリの隠語であった。お客様の手前、ゴキブリとは言い難く、ゴキブリを「太郎」と呼ぶのである。かつて、レストランを7軒経営していたことがあったが、浅学非才の身であっては「太郎」という隠語はまったく知らなかった。 つい最近も、レストラン経営者から「ひろし」は知っているかと問われた。当然にして答えられなかった。正解は、これまたゴキブリ。歌手の五木ひろしの五木は音読みでゴキ。そこで、「ひろし」がゴキブリの隠語になったらしい。改めて、日本語は奥が深いと思った次第。 |
2017年05月22日 ゆっくりした生活
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現代社会は競争を意識するばかりに、効率を重視し何事にもスピードが要求されるようになった。その結果、我々は四六時中時間に追われている。有名な小説「モモ」の言葉を借りれば、時間泥棒に時間を盗まれていつも忙しいのが現代人なのである。心とか愛着とか祈りといったものがどこかに忘れ去られている。 現在私は足を怪我したために松葉杖の生活を強いられ、否応なく毎日ゆっくりゆっくり歩いている。せわしかった生活からゆっくりした生活に移った時、何か新しい感覚や考えが生まれるのではないかと期待したが、今のところ何も生まれてこない。自らの意思で選んだものではなく、強制的に強いられたものであり、かつまた傷の痛みに心を奪われているからに違いない。それならばせめても、ゆっくり歩き、ゆっくり考え、ゆっくり本を読み、ゆっくり人と語ってみたいと思っている。 |