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流通業界に長年携わってきた方に面白い話を聞いた。それは以下のような話である。
繁盛している靴磨きがいた。 昨日は30足、今日も30足と靴を黙々と磨く日々が続いた。 ところが、磨く靴が20足、10足、5足、1足とだんだんと減ってきた。 ふと目を上げて当たりを見渡すと、周りを歩いている人は皆スニーカーだった。 この方は、時代の変化に対応することが大切であると教えているという。 私は、お返しのつもりでカマスの実験の話を紹介した。餌を食べなくなったカマスを如何にして救うかという話だが、彼は今まで聞いた事がないと素直に喜んでくれた。この話のポイントは、別のカマスに食べる本能を呼び覚ましてもらうということである。
二人で意気投合した一日であった。
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今年の古書市には一週間の会期中に二度顔を出した。思いがけない本に出会うのが古書市の魅力だ。因に買った本は、立松和平の「晩年」、別冊太陽「東大寺」、画集「長谷川利行」、森敦の私家版「聊斎志異」、繪入草紙「おせん」、「画家たちの二十歳の原点」、谷崎潤一郎著「盲目物語」、荒木経惟「センチメンタル・冬の旅」の8冊。 いつの頃からか経営や経済に関する本は買わなくなったし、あまり読まなくなった。それらの残骸は未だ本棚にあるとはいえ、手に取る事は少ない。決して優れた経営理論を持っている訳ではないが、ある年齢に達した時にもう十分に実践で鍛えられたのだから理論はもういいやと思っている自分がいる。優れた理論も実践に供して初めてその有効性が確かめられると思う。 良き友人と同じくらい大事なのが、私にとっては良き本かも知れない。読書を習慣にすることができたのは、両親が作った家庭環境であったし、社会人として勤めた会社の雰囲気だったと今さらながら感謝の思いがする。幸い今は読書の秋だ。ダイエットに励みながら、知的好奇心を満たす秋にしたいものだ。
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静岡県にある豪華なゴルフ場付きのホテルの泊まった時に事件は起こった。広大は敷地には遊歩道が整備され、観察しただけでも秋明菊、曼珠沙華、木槿、グラジオラス、ウバユリ、ネジリバナ、紅葉した蔦などがあった。風呂は温泉でこそなかったが、趣向を凝らしたものと言って良く、清潔で気持ちよく入れるものであった。
楽しい会食が終わり、深夜ベッドで寝ていると左手の指がチカッとした。眠りかぶっているので気のせいかとか思う。さらに睡眠を続けていると今度は首筋がチカッとする。ここに至って、何かがいると疑問が確信に変わり、何かが何であるか確かめないといけないと決意してガバッと跳ね起きた。煌煌と電気をつけて枕元を見ると、なんと百足が一匹枕を這っているではないか。愕然としてさらには必死となり、百足をトイレットペーパーで取り押さえた。日頃百足に対する恐怖であるとか気持ち悪さなどはどこかにふっ飛んで行き、とにかく百足を排除したい一心だった。時計を見ると深夜1時。それからの睡眠は、さらに百足が出てこないかなどと考えれば、浅くならざるを得なかった。 翌朝のことである。チェックアウトしようとフロントに寄り、昨晩の経緯を説明し、証拠としてビニール袋に捉えた百足を渡した。昨晩はひどい目に会った、百足に刺された、部屋に殺虫剤を撒くなどしたが良かろう、などの趣旨の話をした。すると若いホテルマンはやおらバックヤードに戻って行き、私にムヒを渡しながらこれを使ってくださいの一言。あまりの素っ気ない対応に、私がこのホテルは時々百足は出るのかと尋ねると、彼は百足はたまに出ますと答える。一体どういうホテルなんだと唖然とした。百足の出るホテルに誰が泊まろうと思うだろうか。百足に刺された客が重大な症状が出る可能性があるとは思い至らないのだろうか。(私の場合は、結果的にはまだ小さい百足で幸い症状は軽かったが。) 一流を誇るホテルや旅館は全国には数多くある。しかし、このホテルの応対を見る限り、小池都知事が提唱している言葉を真似れば、お客様ファーストを実現しているとは到底思えない。見た目を重視し、心を忘れた商売をしては行けないと改めて自戒させられる出来事であった。
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