芭蕉林通信(ブログ)

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2017年03月07日 好奇心を刺激する旅

 久しぶりに千葉・茨城にまで足を伸ばしたのは仕事絡みの要件があったからだ。とはいえ、持ち前の好奇心から休日を利用して、茨城県の鹿島神宮と千葉県の水郷の街・佐原を訪ねた。

 まずは鹿島であるが、有名なのは何と言ってもサッカーJリーグのトップチーム「鹿島アントラーズ」である。アントラーズというチーム名の由来は鹿の角であるが、その鹿の伝説があるのが「鹿島神宮」だ。案内をしてくれた地元の方が、「鹿を奈良の春日大社に贈った」と説明された時にはっとしたことがある。というのは、春日大社には鹿の上にご神体が乗っている絵が国宝指定されているが、まさに鹿島神宮の鹿に、主神である武甕槌(たけみかつち)がお乗りになって春日大社に移られたということが知れた。今から千年を超える昔、768年の話である。

 次に水郷の街・佐原に行ったところ、ここが江戸時代に精密な日本地図を測量・製作した伊能忠敬の故郷であったことを知った。彼の資料は全体として国宝指定されているが、その一部を「伊能忠敬記念館」で見る事ができた。ここで驚いたのは、商才に長けた彼は49歳で家督を息子に譲った後、一年発起して江戸に出て天文学や暦学を習得。55歳から日本全国の測量を開始して、正確無比の地図を完成させたのが73歳の時だった。今日で言うならば、会社を引退した身でありながら、そこから歴史に残る大事業をなし得たのである。まことに立派な日本人がいたのである。

2017年02月24日 新しく必要な能力

「読み書きそろばん」は商人の基本と言われてきた。一般庶民は江戸時代から寺子屋で勉強できたので、当時の日本人の識字率は世界一だった。そのことが明治維新後の近代化に大いに寄与したことは識者が指摘しているところである。しかし変化の激しい、予想のつかない現代社会にあっては、「読み書きそろばん」だけでは乗り切れないと思う。もちろん日本では多様な教育が試されようとしている。しかし、語学力がなければ海外の人とのコミュニケーションは難しい。自己の頭で考えて衆人の前で堂々と発言しなければ、存在しないかのように扱われるのがグローバル社会の現実である。

 アメリカのトランプ大統領の記者会見で、敵対関係にあるマスコミ関係者が大統領の暴言にひるむ事なく、ほぼ全員が力強く質問の手を挙げているのに感動した。権威に屈せず、真実を求める姿勢が全身から溢れていた。彼らは幼少のときから学校で、自ら考え、発言する能力を徹底して鍛えられているはずである。(アメリカに住む姪は、中学時代にディベイト・コンテストに参加し優秀な成績を収めた)

 ところで、世界の大学ランキングが発表されたが、残念ながら日本の大学は100位以内に2校選ばれたのみである。教育は国家100年の大計というが、このままでは日本の競争力の未来は暗い。金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上という格言を改めて噛みしめている。

2017年02月17日 春の風邪

 とうとう春の風邪を引いてしまった。会食したあと、寒い中を歩いて帰ったのが良くなかった。朝目覚めたら喉がいがらっぽくて慌てた。昨年末から今年にかけてインフルエンザが猛威をふるっている。自分としては珍しくインフルエンザの予防接種を11月中には済ませ、帰宅のたびにうがい・手洗いを励行していただけにショックだった。

 まず心配したのは新型のインフルエンザにかかっていないかということ。もしかかっていたならば、会社の同僚に移す訳にはいかないのである。他人に移せば治るなどの迷信を信じていては、会社の業務に支障が出てしまう。自分ながらまだ軽いとは思ったものの、すぐに病院に直行してインフルエンザの検査をしてもらった。今は検査といっても簡単なもので、鼻の奥に綿棒を突っ込んで粘液を取るだけである。幸い検査の結果は陰性、軽い風邪の症状と診断された。

 今年ほどマスクをしている人が多い年は初めてである。既に病気にかかっている人がいるかも知れないが、多くは予防のためのようである。若い女性がマスクをしているのを見ると、自然目だけを見て顔全体を想像することになるので色っぽくてしょうがない。怪我の功名ならぬ、マスクの功名か。あろうことか今月の俳句の兼題に「春の風邪」を選んだのは私自身、その責任を問われたのかも知れない。

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