2017年03月21日 予知能力と偶然性
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まあこの程度は偶然に過ぎないと言われてもしょうがない。人世はしょせん偶然の産物と思うのは、柳澤佳子著「われわれはなぜ死ぬのか」という本に指摘されていとことであるが、人の誕生自体が膨大な精子の中の一つが卵子にたどり着いて受精した偶然の結果なのだ。 ビジネスの世界では、科学的な視点、経験に基づく勘、情報の分析などから変化を予知し、リスクを回避することが求められる。何が起こってもおかしくない現代では偶然性に影響を受けることが多くなりそうだが、それにしてもリーダーが優れた予知能力を持っていることに越したことはない。 |
2017年03月14日 10mの逆走
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実は先月、私も10m逆走してしまったのである。それは高架工事中の熊本駅周辺で間違えて、右折した際に右から来る道路の右折車線に車を乗り入れたのである。工事中のせいか中央分離帯は仮設のポールが若干立ててあるだけだったので、つい進入路を見間違えてしまった。 問題はその時の心境、判断である。間違った路線に侵入した瞬間、しまったと思うと同時にここで停止してバックするのは、運転操作が難しいばかりか恥ずかしい、なんとか引き返すのだけは止めたいと思った。右折車線に車がいないことを幸いに、10mを逆走し、ポールが途切れた先で正しい道路に戻ったのである。その時思ったのは、高速道路を長距離逆走した人たちも私同様に今さら元には戻れないと判断したのではないかということである。それにしても、冷や汗の出た瞬間だった。 |
2017年03月07日 好奇心を刺激する旅
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まずは鹿島であるが、有名なのは何と言ってもサッカーJリーグのトップチーム「鹿島アントラーズ」である。アントラーズというチーム名の由来は鹿の角であるが、その鹿の伝説があるのが「鹿島神宮」だ。案内をしてくれた地元の方が、「鹿を奈良の春日大社に贈った」と説明された時にはっとしたことがある。というのは、春日大社には鹿の上にご神体が乗っている絵が国宝指定されているが、まさに鹿島神宮の鹿に、主神である武甕槌(たけみかつち)がお乗りになって春日大社に移られたということが知れた。今から千年を超える昔、768年の話である。 次に水郷の街・佐原に行ったところ、ここが江戸時代に精密な日本地図を測量・製作した伊能忠敬の故郷であったことを知った。彼の資料は全体として国宝指定されているが、その一部を「伊能忠敬記念館」で見る事ができた。ここで驚いたのは、商才に長けた彼は49歳で家督を息子に譲った後、一年発起して江戸に出て天文学や暦学を習得。55歳から日本全国の測量を開始して、正確無比の地図を完成させたのが73歳の時だった。今日で言うならば、会社を引退した身でありながら、そこから歴史に残る大事業をなし得たのである。まことに立派な日本人がいたのである。 |