芭蕉林通信(ブログ)

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2016年02月08日 道頓堀の異邦人

 一年ぶりの大阪は、地方都市から来た私にとっては高層ビルが立ち並ぶ大都会に見えました。特に中之島近辺のビルはどれも新しく見え、運河が縦横に走っている様子は川の都とでも呼びたい思いでした。  夕方は法善寺横丁にある食事場所に向かいましたが、少し時間があったので道頓堀を歩いてみました。ケバい看板が乱立する商店街はまさに大阪のエネルギーを感じさせてくれます。有名なグリコの看板は最近LED照明に衣替えしたと聞きましたが、私の目にはランナーの姿が前よりもスマートになり過ぎた感がしました。しかしグリコの横にある雪印メグミルクの看板が大人しく見えるのですから、やはり一粒で300mの看板の威力は大したものです。

 そこで驚いたのは花の金曜日のせいもあったのでしょうが、人の多さでありしかも中国人や韓国人と思しき人の多さです。勘で言えば日本人は10%程度であり、道頓堀周辺はまるで香港や上海、あるいはソウルにいる感覚です。中国の春節にあたっているせいもあるかも知れませんが、改めてインバウンドの威力を感じて何とかビジネスチャンスにせねばと考えさせられたことでした。

 昨年熊本に寄港した中国の大型客船はわずか10隻程度ですから、熊本の街中で中国人を数多く見るという経験は少なかったのです。しかし県知事は今年は中国の大型客船を30隻ほど誘致したいと言っていますから熊本でも中国語が身近で聞かれる日が近いのかも知れません。  かつては戦後の経済成長により日本人が豊かなになり海外旅行に目覚めた時、農協の団体旅行の皆さんがパリやニューヨークの人達に異邦人として見られたという歴史がまた今日の日本で繰り返されているのだと思いました。

2016年02月03日 雪の日の想い出

 1月24日の日曜日は熊本市内でも一日中雪が降り続きました。我が家での積雪は3センチほどでしたが、すぐに十数年前の大雪の日を思い出しました。

 その日は前日からの雪が10センチ以上降り積もっていましたので、早めに車を運転して会社に向かいました。降り続ける雪の中、雪慣れしていない運転手ばかりの道路は、皆のろのろ運転なのは致し方ないところです。家を出てすぐの道を直進している所に、横道からタクシーが出て来て止まろうとしたのですが、そのままスリップしてあわや私の車の側面に激突しそうになりました。天を仰いだその時、タクシーは数センチを残して停車し難を逃れたのです。  そこでさすがにこれ以上進むのは危険と思いタイヤにチェーンを撒こうとしたのですが、慣れない作業のために失敗しそのまま会社に向かったのです。そして、難所である熊本駅の近くの急な坂を駆け上がろうとしたのですが、案の定タイヤは途中でスリップし始め車全体が後ろに戻る有様。その時の恐怖感は忘れられませんが、どうしたことでしょう、そう言いながらその後の脱出劇はすっかり忘れています。恐怖心が記憶を消し去ったかのようです。

 ということで、24日は一日中家を一歩も出らずに雪の写真ばかりを撮っていました。しかし雪の中とはいえ、ムクドリやメジロが池に水浴びに来ていましたし、去年植えたばかりの老梅には一輪の花が開いていたりしており、春隣というべき有様を見る事ができたのでした。そして暖炉には今年初めて火を付けました。雪やこんこん霰やこんこんの日、庭で雪だるまを作り興じていたのは二人の孫だけでした。

2016年01月26日 1年がかりの画帳

 以前紹介したことがあります個人的な画帳がようやく完成しました。決して私が描いたという訳ではなく、日経新聞の文化欄に掲載された芸術館関係の記事を丹念に切り抜き、スクラップブックに貼っていったものです。開始したのが昨年の3月6日の記事からですから、正確に言いますと足掛け10ヶ月の作業でした。  
概要をご紹介しますと、集めた記事は101ですから、ほぼ二日に一度は作業をしていたことになります。十選というシリーズものを集めましたので、そのタイトルを順にご紹介しますと。

数寄なる工芸、ROOKジャケットアート、盆栽の世界、浄瑠璃・能をうたう、金の不動・銀のうつろい、 芸と術の絵画、奇想の源流、働くアメリカ、画商の肖像・フランス近代絵画より、犬、旅する弥勒、 狩野派・サーガ、負けん気の女、破格の陶芸、実業家が愛した芸術、新聞広告のチカラ、 隠された物語・江戸美術より、生きる命・掌編の試みなどです。

 このように列挙しますと、改めて日本経済新聞社の芸術を捉える幅の広さに感心します。ただ画帳が完成して嬉しいのは嬉しいのですが、あくまでも個人の趣味なので他人には理解されないのが残念です。

また、反省点としては毎日の注意力が続かずに、いくつか記事が脱落したことがあります。一端脱落した記事を見つけ出すのは困難であり、ゴミと化した新聞が捨てられる運命を恨んだことも一再ではありませんでした。  思い出としては、日経の記事で知ったお陰で、山口県立美術館で開催された「ドラッガー・コレクション珠玉の水墨画」や姫路市立美術館であったイギリスの女性陶芸家「ルーシー・リー展」を見に行くことができたことです。  

ともあれ、新年になり新たな画帳作りがスタートしましたので、昨年の反省点を活かしてもっと良い 画帳作りに挑戦したいと誓っているところです。


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