芭蕉林通信(ブログ)

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2009年06月15日 絵心

今日の本屋での収穫は、細川護煕さんの特集「閑居に生きる」と太宰治生誕100周年記念の別冊太陽「太宰治」、別冊宝島「太宰治」の3冊です。

先週末に上京した際に、太宰治に縁のある三鷹市で大がかりな生誕100周年の記念行事があっていることを知りました。時間の都合がつかずに三鷹にまで足を伸ばすことはできなかったのですが、新聞記事に波瀾万丈の生涯が紹介されており、久方ぶりに代表作とその生い立ちを知りたいと思った次第です。
かつて大学時代に下宿していた近くには玉川上水が流れており、太宰治が心中したというには、水かさが少なく不思議に思ったことがありました。心中を繰り返したという太宰治、今からその一生に興味津々です。
一方、細川護煕さんは熊本県知事時代に弊社に選挙演説のために来ていただいたことがあります。その時に私と二人で写った写真が残っていますが、私だけが老けて細川さんが今なお若々しいままのなのにはびっくりします。
若々しさの秘密を探るべく、「閑居に生きる」を購入しました。細川さんは素晴らしい陶芸を続けられるだけでなく、最近は書や水墨画にまで興味を広げられ、それらも又味わい深い作品群になっているのには感嘆します。
私も閑居に惹かれる昨今ですが、所詮人間の土台が違うのですから、私の場合は、「小人閑居して不善を為す」となるのが落ちでしょう。
さて、先日風呂に入っていたら、水面に窓の向こうの笹が映っていました。灰色と緑のコントラストにふと絵心が芽生えました。

2009年06月04日 デザインするということ

亡くなった父は日曜画家であり、子供の頃には写生に付き合わされたことを思い出します。その頃の家には美術全集があり、絵が身近にあったせいか、その後今日まで何となくデザインに興味を持つこととなりました。
会社の経営上でデザインを意識したのは、バブル時に求人難にあった時のことです。会社としてのイメージが形成されていなかったのです。ですから、学生には興味も持ってもらうことができなかったのです。そこで、CI(コーポレート・アイデンティティ)を導入することにしました。
企業も個人も良いイメージを持たれることが大切です。それはある時にはブランドとなり、信用となるものです。
商品開発をする時には、デザインの力に気がついていない人とは話がうまく通じないことがあります。そうした時には、かわいい子供には名前を付けるだろう、きれいな服を着せるだろうと説得します。
正直に言って、美しい物に囲まれて仕事や生活をすることは幸せです。故郷熊本には九州新幹線が来ます。熊本という都市がどういうデザインをするのか、人ごとではないという心境です。

花のデザインは神様の贈り物です。

2009年05月02日 140周年感謝の集いを終えて

4月16日に関係者の皆様にご臨席賜り、無事に式典を終えることができ、今はほっとしています。

10年前の式典には、壽屋様とニコニコ堂様にも参加していただいたことが、今でも鮮明に思い出されます。
それにしても、世の中の移り変わりの激しさには今更ながら驚かされます。昨年の今頃は、世界的な物価の上昇で値上げ作業に忙殺されました。ところが、一年後の今では、世界的な金融危機が実体経済にまで波及した結果、一転して値下げ傾向に180度変わりました。1年1年の変わりようは予断を許さないものとなっています。この変化の多い1年が10回繰り返されて10年になるのですから、10年先は皆目検討がつかないというのが本当のところです。
10年一昔とは、よく言ったものです。社内では、一寸先は闇という時代だからこそ、目の前で起こった変化にいち早く対応することが大事だと説いています。
果たして創業150年はいかなる形で迎えることになるのか、今からどきどきはらはらしているという状態です。

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