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戦前の大ジャーナリストである熊本出身の徳富蘇峰は、戦時中に愛国的な行動を取ったことから戦後非常に批判された。フランスに出国した画家の藤田嗣治もしかり、日本応援団に所属しただけで戦後に避難された人達を気の毒に思う。父は海軍兵学校を繰り上げ卒業した後に即従軍。戦時中はあこがれの的だったらしいが、戦後はてのひらを返すように近所の人にまで戦争責任を問われて情けなかったとつぶやいていた。 その徳富蘇峰の写真と直筆原稿が一体となった色紙を贈ってくださる人がいた。歴史好きの私ならば喜ぶと思ったらしい。かつて東京で蘇峰愛用の大きな硯に感心したことがあり、しかもその高価な硯がすでに買主が決まっていたのに二度驚いた。また地元で雄渾な書の掛け軸を見たこともあるが、蘇峰の人気のなさを知っているだけに欲しいとはまったく思わなかった。 だが今回はただでくれるというのではもらわない訳にはいかない。本名の徳富猪一郎の署名と立派な面構えの写真、御璽(ぎょくじ)と見間違うような大きな押印と8行の直筆原稿はすぐさま好奇心を呼び起こした。しかし残念ながら、旧仮名遣いの原稿はチャットGPTに読ませてもちんぷんかんぷん。なにやら女性のことを書いている風なので、いま必死に読解に挑戦している。
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2025年07月17日 57年、50年、20年続いたものは
さて、まず表題の年数の種明かしをしよう。それはテニスを始めてから57年、ゴルフが50年、俳句の句会が20年という数字である。テニスに関して言えば、これまでに右足のアキレス腱を断裂、その15年後には左足のアキレス腱を断裂して手術、それぞれ1年間のリハビリを経験したので合計2年間のブランクを伴っている。ゴルフについてもリハビリ期間中はプレイできなかった。毎月開催される句会は今月で247回目を迎えた。それぞれよく続けてきたなという感慨がある。 そもそも自分には「わさもん」という熊本県気質があると思っている。「わさもん」とは新しもの好きという意味であるが、一方で興味はすぐ持つが冷めるのも早いという面がある。仕事面では新規事業には情熱を燃やすが、一旦事がなれば熱が下がるということにも繋がる。唐の太宗の故事に「創業と守成はいずれが難き?」という有名な逸話があるが、私の場合は創業の方を選ぶタイプと言えよう。親に付けられた名前に「創造」という意味があることも性格に影響を与えたと感じている。 若い時には「継続は力なり」という言葉には古臭さを覚え、自分には縁ないものと思い込んでいた。だからこそ趣味とはいえ57年、50年、20年と続けてきたものがあることは意外であり嬉しくもある。しかし今何よりも誇りに思うべきことは、食品流通の仕事を創業以来156年間続けてきたことにあるかも知れない。
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2025年07月07日 「インスタバエ」新種の蠅かと孫に問い
先日出席した九州フィナンシャルグループの株主総会は約35分で終わる無難さだった。株主から難しい質問が出なかったせいもある。ただ最後の一人の質問は、「総会での説明は年寄りにはカタカナが多くて困る」といったもの。議長は善処しますと言って総会を締めくくった。 ところで同じころ、最近の小説に挑戦しようと思い、金原ひとみさんの新著「YABUNONAKAーヤブノナカ」を読んでみた。彼女の本は芥川賞を受賞した「蛇にピアス」以来なので、その後の成長ぶりが気になったことも本を選ばせた理由と言える。 まず本を読み気づいたのは、若者の間で最近使用されていると思われるカタカナが多いことである。ふとその意味を考えたり、ネットで調べたりした言葉が多かった。たとえば「マチアプ」、「セフレ」、「マンスプ」などなど(それぞれの意味はせっかくだから、皆さんで調べてください)。初見の「マンスプ」は調べてみて自分のことかと一瞬ひやりとした。ことばは時代とともに生きていると改めて思い知らされた。因みに、今日のタイトルはシルバー川柳ベストセレクションからの一句。今の世、新用語に付いて行くには相応の努力が必要らしい。
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