芭蕉林通信(ブログ)

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2024年01月29日 華僑の話

熊本在住の華僑の一人が著した自叙伝を読む機会があった。ご両親が福建省から日本に来て熊本で生を得た人である。特に親しい関係ではないが、お会いしたことのある方なので興味深くその本を読んだ。私よりは一世代前の人である。感心したことを次に列挙してみたい。

 1.華僑にはどの国に行っても生活できる職業として「三把刀(さんばとう)」がある。料理(包丁)、仕立て屋(ハサミ)、床屋(カミソリ)の三つである。 2.大学進学した時期に中華人民共和国が誕生したが、留学生には学費、生活費、寮費の支給があった。 3.華僑のネットワークは全国あるいは世界に広がり、相互に助け合う精神がある。 4.家族のきずながとても強い。 5.日本人の海外移住者は日僑、あるいは和僑と呼ばれる。

 私などは日本国内生まれの国内育ちなので、華僑の持つ思想や哲学、行動様式が新鮮に思えた。知らぬうちに井の中の蛙になっていたのである。母国を離れて異国の地で生きぬくには特別な力と根性が必要なようである。

2024年01月16日 低体温症体験談

 久住登山をしたのは今から20年ほど前のこと。仲間3人で久住に登ったついでに山の中腹にある法華院温泉山荘に泊まることにした。日帰り登山も可能な山なのでわざわざ泊まったのは知的好奇心の一環である。

 宿は登山家が泊まる所なので素朴な雰囲気があり、なにもかもが珍しく感じられた。そこで登山の疲れを取ろうと宿の温泉に浸かったのは良かったが、これがぬる湯だった。いくら長く湯船に浸かっていても一向に身体が温まらない。しょうがないので見切りをつけて温泉を飛び出した。

 その時である。突然身体が震えだし、歯の根が合わなくなった。温泉で温まったはずなのに寒くて寒くて仕方がない。慌てて3人部屋に帰り、持っている服全部を身に着け、ありったけの布団をかぶりガタガタ震えながら寒さをやり過ごした。これが私の唯一の低体温症の体験談であるが、能登半島地震で被災された方々が低体温症の脅威にさらされていると聞くたびに、胸が痛むと同時にあの低体温症の恐怖が鮮やかに蘇るのである。

2024年01月04日 今年の抱負

 本年は天候に恵まれ自宅屋上から初日の出を拝むことができた。もっともご近所さんの家の隙間からではあったが、どこから見ようと目出たいことには違いはない。一年の始まりゆえ神々しく感じられるのが嬉しい。

 ということで今年の抱負を述べなければならない。公的には引き続き後継者の育成が第一である。変化のスピードが速いと言うより波乱の時代に突入しているので、事業存続への大胆かつ細心な行動が欠かせない。社員全員で意思を統一し果敢に挑戦することに躊躇することは許されない。

 私的には健康問題が第一なのは年齢的にやむを得まい。テニスやゴルフ、読書を続けながらも、終活の一環としていよいよ自分史を書きあげよう。手本は35年前に63歳でこの世を去った父である。余命半年と宣言された入院中に父は見事な自分史を書きあげ残してくれたのである。

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