芭蕉林通信(ブログ)

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2024年05月27日 傅役(もりやく)

 子育て、とりわけ父親としての息子の育て方は難しい。いや娘の育て方が優しいと言う訳ではないが、ここでは家を継ぐ者、家業を継ぐ者として実の息子を見た場合の話である。娘婿を後継者にする場合は、夫婦仲、能力、株式の譲渡などの問題が絡むのでさらに難しくなる。

 トップの父親に対して、息子がその部下にいる場合は、当然トップの指揮命令に従わなければならない。部下がトップに意見具申することは奨励されるべきであるが、親子関係はときには感情に流されることになる。父親はカッとなり、息子は不貞腐れる。

 そこで参考になるのが、武家社会における傅役の存在だ。殿様に男児が生まれると、ある年齢に達した頃から傅役が教育担当に任命される。殿様の忠臣にして、知識や経験の豊富な幹部が男児に帝王学を手取り足取り伝授する。これであれば父と男児の間に感情的な軋轢が紛れ込むことを避けられる。ついでに言えば、エディプス・コンプレクス(母親を愛するあまり父親を憎む心理)が後継者育成を難しくしている面もあるようだ。だからこそ息子の教育は第三者に委ねた方が良い。可愛い子には旅をさせろ、である。(無垢な子供を描こうとしたら、人、心、無という字が自然に現れたもの)

2024年05月21日 はんこ屋?!

 会社を現場で支えてくれる社員と話す機会が欲しいということで、先週はシステム開発のメンバー8人と懇親会を開いた。隣に座ったのはほとんど初対面のTさん。入社3〜4年目でEOS(電子受発注システム)を担当している女性社員だ。気の利く上司が、Tさんの実家ははんこ屋だと教えてくれた。そこで俄然会話がはずんだ。

 「はんこ屋というと二度ほどテレビ番組があったよね。難しい苗字のはんこがあるかどうか、苗字研究家と福岡のはんこ屋さんが競う番組は面白かったね。」と私が話を膨らませていく。Tさんの実家は熊本市東部にあるらしく、「私は新町に住みたいです」などと私が生まれ育った新町の話をしてくれた。そして、「年末には会社の皆さんにキントンを配りました。」と。

 はて、キントンとは孫悟空が乗っていた雲のことか、はたまたはんこにキントンという特殊な文字があるのか忽然と疑問が湧いてきた。ところがキントンとは栗きんとんのことであり、そこでTさんの実家ははんこ屋ではなく、あんこ屋の間違いであることが判明した。おかげで大笑いになり場は大いに盛り上がった。一方で、話の掛け違い、コミュニケーションの難しさを改めて感じる一幕ともなった。

2024年05月15日 誕生日のプレゼント

かつてドイツ旅行した時ガイドしたのはドイツ人を夫に持つ日本人女性だった。そのガイドから日本とドイツの国民性の違いを教えてもらったことは既述した。改めて紹介すれば内容は次のようなものである。飼い犬を毎日散歩させなければ動物虐待になる、窓ガラスを拭き忘れると近所から魔女が来ると叱られる、夕食はパンと冷えたソーセージという質素なもの、ご主人は寒い冬でも朝から家の窓を全開して空気を入れ替える、結婚前の男女は同棲して相性を確認するなどなどである。社会インフラとしては、日曜日にはトラックは高速道路の走行禁止、商店は閉店(当時)などと聞かされて、かくも国民性の違う国と我が国は三国同盟を結んだものよと感心した記憶がある。

 さらにクリスマスが重要な行事だそうで、ガイドさんはご主人のおばあ様のプレゼントを何にするか半年がかりで決めるとのことであった。万が一商品券のごとき物を贈ろうものならば、一族のゴッドマザーから私のことを何も考えていないと大いに叱られるため必死にプレゼントを探すそうだ。

 私事で恐縮だか先月誕生日を迎えたのは良いが、この歳になるとおめでたいというよりはがっかりする。そして何か欲しい物がないかと家族に尋ねられても困るのである。好みはうるさく欲しい物があれば自分で買う性分だから、プレゼントを選ぶ家族を困らせることになる。しかし今年は違った。私の描いた絵を印刷したトートバックとTシャツのプレゼンントは本当に嬉しかった。まるでドイツのゴッドマザーのように。(ちなみに、このサービスはユニクロで)

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