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2025年07月07日 「インスタバエ」新種の蠅かと孫に問い
先日出席した九州フィナンシャルグループの株主総会は約35分で終わる無難さだった。株主から難しい質問が出なかったせいもある。ただ最後の一人の質問は、「総会での説明は年寄りにはカタカナが多くて困る」といったもの。議長は善処しますと言って総会を締めくくった。 ところで同じころ、最近の小説に挑戦しようと思い、金原ひとみさんの新著「YABUNONAKAーヤブノナカ」を読んでみた。彼女の本は芥川賞を受賞した「蛇にピアス」以来なので、その後の成長ぶりが気になったことも本を選ばせた理由と言える。 まず本を読み気づいたのは、若者の間で最近使用されていると思われるカタカナが多いことである。ふとその意味を考えたり、ネットで調べたりした言葉が多かった。たとえば「マチアプ」、「セフレ」、「マンスプ」などなど(それぞれの意味はせっかくだから、皆さんで調べてください)。初見の「マンスプ」は調べてみて自分のことかと一瞬ひやりとした。ことばは時代とともに生きていると改めて思い知らされた。因みに、今日のタイトルはシルバー川柳ベストセレクションからの一句。今の世、新用語に付いて行くには相応の努力が必要らしい。
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世界から集めたジョークの一つを紹介したい。パプアニューギニアに人食いの風習があった頃、世界各国から集まった研究者により探検隊が組織され探検が始まった。ところが運の悪いことに探検隊メンバー全員が原住民に捕まってしまった。お腹を減らした原住民はまず日本人を連れてきて食べようとした。あせった日本人は自分はちびで痩せっぽちなのになぜ一番先に食べるのかと抗議した。それに対して原住民が答えるには、「今われわれ仲間うちでは和食ブームなんだ。」 さて、私が評議員を務める熊本市現代美術館では7月19日から9月23日までの日程で、特別展「和食」が開催される。和食は2013年12月4日にユネスコ無形文化遺産に登録され、まさにいま世界で和食ブームが始まっている。私自身過去にはオーガニックの店を全国展開しようと夢を見たこともあったが、よくよく考えれば和食自体がオーガニックの要素を数多く持っていることに気づき夢は潰えた。 最近では、インバウンド客が日本で和食を味わうと同時に日本のチェーン店をよく知ることとなり、日本企業が世界に多店舗展開する好機となっている。そうした中での「和食」展は、日本人として日頃から当たり前に食べている和食を再認識するためにも、まさに時機を得た展覧会になるものと大いに期待している。
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果たして地元熊本でどれくらいの人が「熊本國際民藝館」の存在を知っているだろうか。推測で言えば、10人に一人ぐらいいれば良しという程度であろう。種を明かせば、同館はJR豊肥本線竜田駅の近くにあり、今年開館60周年を迎える九州唯一の民藝の殿堂と言える存在なのである。 民藝とは、思想家の柳宗悦(やなぎむねよし)が日頃家庭で使う道具や工芸品に特有の美を見出したことに始まる。民衆的工藝を略して「民藝」と称した運動は、その後富本健吉、濱田庄司、河井寛次郎、棟方志功、芹沢啓介、バーナード・リーチなどの賛同者を集め全国に広がって行く。私は約40年前に民藝運動を知って以来、東京の日本民藝館、倉敷民藝館、出雲民藝館などに足を運び研鑽を積んできた。 そしてその過程で熊本に民藝館があるのは奇跡であり、熊本の宝であると感じるようになった。そんな時に熊本地震が熊本國際民藝館を襲い、土蔵のような瀟洒な建物と見事な収蔵品に大きな被害をもたらした。当時心痛のあまり復興の手助けを願い出たが、今では同館は見事に復興し栄えある60周年を迎えたという訳である。とはいうものの、いまだ知名度が低いために同館の運営は厳しいらしく、その価値を未来に繋げていけるかひそかに心配している。
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