芭蕉林通信(ブログ)

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2018年04月16日 長話を止めた出来事

 立場上人前で話す機会が多いが、その度にもっと話術を鍛えておけば良かったと思う。銀行の調査部にいた時代は私が報告する度に先輩から突っ込んだ質問を受けた。必死で抗弁するのだが、いつしか格言が生まれた。「あくまで追求他人の失敗、笑ってごまかせ自分の失敗」

 話し方の本を読んで勉強したことがある。挨拶にはユーモアが必要との例として、「挨拶と女性のスカートはない方が良い」とあったが、セクハラになりそうでなかなか使えない。

 長い挨拶をする人がいる立食パーティは結構つらい。熊本と東京で二度勇気ある行動を目撃した。熊本の場合は、長話を始めて終わりの見えなくなった来賓に対して、会場の一人がつかつかと演題に近寄り一言、「話の長かばい、はよう止めんな。」お見事と心の中で喝采した。

2018年04月10日 人生百年時代と言われても

 今朝のテレビが2004年生まれの人の半分は107歳まで長生きすると言っていた。その時は忙しくもありざっと聞き流したので、誰が予言したのか根拠は何なのか分からないままに大変驚いた。平均寿命が80歳を越え、さらに100歳まで生きる時代になると言われても、身も心も金銭も準備できていない現状では困るとしか言い様がない。

 かつて会社の定年が55歳の頃の平均寿命が60歳ぐらいだとすれば、人は定年後あるいは老後の心配はさほどすることはなかった。退職金で十分足りたのである。5年間程度であればいかに過ごすか悩む必要もなかった。

 ああそれなのに、である。これからは、有り余る時間と上限のある蓄え、先延ばしになる年金受給年齢、じわじわと衰える肉体、襲い来る病魔との戦いなどと20年以上もつき合わなければならないのである。やれやれと思いながらも、今多く出回り始めた高齢者向けの本でも読んで勉強しようと思っている。

2018年03月26日 鳥の巣

 ゴルフ場で鳥の巣を拾ったことが二度ある。自然に囲まれた場所だけに、鳥が多く生息しているのだろう。卵を産み育てるためにせっせと作られた巣は、鳥の種類ごとに違うにしてもそれぞれに美しい。そして鳥は一年ごとに鳥の巣を作り替えるために、古い巣は放置されいつの日にか地面に落ちるという訳だ。

 鳥の巣コレクションが二つになった時に、近くに住む婦人からさらに一つの巣を寄贈してもらった。それは3年前に、その婦人から珍しい巣を拾ったと見せられていたものである。直径は13cmぐらい、全体が袋状になっていて出入りする穴はわずか2cmと小さい。苔と小枝が蜘蛛の糸で縦横に編んであり触れば柔らかく、巣穴の中はタンポポの綿毛がびっしり敷き詰められている。実に手の込んだ鳥の巣に驚いたのだった。

 いわば憧れの鳥の巣がコレクションに加わったので、この際一念発起して巣を作った鳥を特定しようと考えた。ネットで鳥の巣図鑑を購入し、あれこれと巣を比べてみた。その時偶然に、NHKの「ダーウィンが来た!生き物新伝説」で小鳥のエナガが放映されたのである。番組ではエナガはクマタカが襲った小鳥の羽毛を巣穴に二千枚も敷き詰めるとあったが、クマタカのいない熊本ではエナガはタンポポの綿毛をせっせと集めて巣を作っていたのである。

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