芭蕉林通信(ブログ)

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2025年10月20日 そりゃあ、すさまじい人生だっせ

 旅の醍醐味の一つは新しい出会いにある。旅先の風土や歴史、文化に触れて視野が広まったり、自然の美しさや書物や写真でしか知らなかった実物を直接見て触れたという感激を味わえる。そして少しの社交心を発揮すれば、今までその存在すら知らなかった人との交流ができるのである。

 今回の旅行では、多くの人達と出会いいろいろな面白い話を聞くことができた。実利的なことで言えばまずは旅の情報がある。旅慣れた人からその経験を聞けば次回に向けて大変参考になる。人柄を感じる会話は人生の勉強にもなる。

 その女性はご主人と共に旅に参加していたが、ひい孫がいるお歳の方だった。京都出身らしく、はんなりとした話しぶりに興味を覚えた。そして何がきっかけか、「そりょあ、すさまじい人生だっせ」 と自分のことを話され、最後に 「おきばりやす」と締めくくられたのである。その迫力に度肝を抜かれ、ご主人がおられる前でもあり、そのすさまじい人生の中身を聞く勇気が出なかった。ああ、旅はハプニングが面白い。(そろそろ阿蘇にはコスモス)

2025年10月17日 2度目の新型コロナ感染

 旅の後日談めくが、自宅に帰り会社に出勤して仕事をしている内に、なぜだか身体がだるく咳が出ることに気づいた。旅は楽しくゆっくりできたと思う一方で、やっぱり旅は見えないところで緊張を強いたのかななど考えを巡らした。とりあえず葛根湯を飲んでたみたが、早く治す方が得策と思いかかりつけのクリニックに直行、咳止めを出してもらおうとした。

 ところが意外なことに、先生はまずコロナ検査をしてくれとのこと。まさかと思いながら検査をするとなんと陽性反応が出たのには驚いた。どこに行き誰に会ったか思い出すのだが、どうしても感染源に思い当たる節がない。とはいえ、コロナ感染はまぎれもない事実なので、特効薬を処方してもらい、それからつらい一週間の闘病が始まった。

 噂には聞いていたが、症状としては喉の強い痛みと激しい咳に苦しめられた。そしてコロナ感染に気付いていない時点で、会ったり話したりした方々に感染させていないことを願った。幸いにも、会社や家族に感染者は出ず、かつコロナの後遺症が出ないまま通常に戻ったことは幸いだった。 「天災は忘れたころにやって来る」と言ったのは物理学者でエッセイストの寺田虎彦だが、今回のコロナ騒動はまさにその通りだった。

2025年10月14日 久しぶりの長旅

 一週間を超える旅は、2016年の熊本地震以来久しぶりのことであった。旅の感覚に身を任せている内に、新しいアイデアや忘れていた記憶が次々と襲ってきたのには驚いた。やっぱり旅は良いなあ、ときどきは旅はした方が良いなあと感慨深かった。

 18世紀のイギリスの若者にとってグランドツアーとは教育上不可欠のものとされていた。フランスからスイスを経て古代ローマの歴史と文化が残るイタリアへ、帰りはドイツからオーストリアを経てオランダからイギリスへ帰える旅だ。見聞が広まることは間違いない。そんなことを自分の旅と重ねて考えた。

 長旅中に自分でも思いかけず始めたのが絵日記とスケッチだ。あふれるようにある非日常の時間の中で、初めての訪問地、美しい景色、多くの人との出会いが脳を刺激し、創作活動を促した。という訳で、今は次の旅を夢見ている。

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